みどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニック

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下歯槽神経麻痺について

下歯槽神経麻痺について

こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科クリニックの院長の宮崎です。

親知らずの抜歯はみなさん嫌ですよね?僕自身も3年前に最後の親知らずを抜歯してなんと麻痺が出てしまったのです。

その時の近況などをブログにしたところ結構反響があり全国から麻痺で悩んでる方から電話が来るようになりました。

以下が下歯槽神経麻痺のブログです。

下歯槽神経麻痺のその後

下歯槽神経麻痺のその後パートⅡ

H28.6.3 下歯槽神経麻痺の問い合わせについて

けっこう検索で見られるのか「下歯槽神経麻痺」で検索するとトップページの1番上に出てくるんです。それで問い合わせがたまにきます。だいたい数ヶ月に1回位ですね。

最近は親知らずの抜歯で麻痺が出たというよりは、インプラントの1次オペを行って麻痺が出たという相談が2件立て続けにありました。

今までの電話での相談は全員が女性です。親知らずの抜歯での麻痺が8、インプラントのオペでの麻痺が2くらいの割合でしょうか。

全ての電話相談で言えるのはどなたも麻痺で本当に悩んでいて僕自身がどのような経過で麻痺が治っていったかというのを知りたいようです。とにかく僕もそうでしたが麻痺になるととにかく不安なんです。この麻痺がいつまで続くのか?治らなかったらどうしようとか、とにかく不安と恐怖に悩まされます。終りが見えないゴールを探してる感じなんです。だからどれくらいで治ったのかなど体験した人に聞いて安心したいんですね。

下歯槽神経麻痺が出て3年経った今の状態

現在は麻痺が出て3年経ちました。厳密にいうと右と左の下唇周りは微妙な左右差はありますが日常生活には何も支障はありません。冷静に指で感覚を研ぎ澄ませて触ると微妙に違うかな??という感じです。もちろん触った感覚もあるしつねったりすると痛みも感じます。ご飯粒が唇についていたら分かります。本当に微妙に違いはありますが何も気になりません。

麻痺の治療法について

麻痺の治療法はビタミン製剤とATP製剤の処方(アデホス、メチコバール)、星条神経質ブロック、温熱療法、レーザーなどありますが正直いうとどれも気休め程度の治療です。これらをやったから確実に麻痺が良くなるかというと、やらないよりはやった方がマシというレベルです。麻痺については時間の経過を見守るしかありません。とにかくまずは3ヶ月は待ちましょう。僕自身も麻痺が良くなって来たなと感じるたのは3ヶ月くらい経ってからです。1ヶ月ではなかなか良くなりません。

麻痺の確率について

こればっかりは本当に難しいです。左京山歯科クリニックでもCTで本当に下歯槽管と接してるような人で、これは麻痺が出る可能性が高いなという方でも同意を得て抜いたことも何回もありますがまだ左京山歯科クリニックでは神経麻痺は出ていません。

左京山歯科クリニックの口腔外科担当の古橋先生も10年位難しい抜歯ばかりしてますが麻痺が出たのは片手で数える程度だと言ってます。

総合すると、本当にCTで下歯槽管と接してて危ない人を100人抜いて数人麻痺が出るくらいの確率ではないかなと思います。あくまでこれは僕自身の臨床上の経験なのでなんとも言えませんが確率はかなり低いと思います。

それでも麻痺が出たらどうする??

麻痺になった苦しさは麻痺が出た人しかわかりません。一見すると正常に見えるのでなかなか他人からは理解してもらいにくいのも下歯槽神経麻痺の辛いところです。僕も家族からは麻痺で辛かったけどなかなか分かってもらいにくかったですからね。家族ですら分かりにくいのに赤の他人はもっとわかりにくいと思います。

ですので、とにかく良くなると信じて出された薬をしっかり飲んで経過を見守るしかありません。1ヶ月ではなかなか回復しません。3ヶ月〜6ヶ月すると少しは良くなってくるでしょう。

大事なのはインプラントや親知らずの抜歯の際にはきちんと説明を受けること。そして運が悪くなってしまった場合は希望を持って治るのをひたすら待ちましょう。

親知らずの抜歯の場合は歯の根と神経の位置関係なので抜き方で麻痺が出る出ないはほとんど関係ありません。臨床研修医が抜いてもベテランの先生が抜いても麻痺が出るときは出るし出ないときは出ません。

神経麻痺でお困りの方がいるとは思いますが治ると信じて待ってください。僕自身麻痺になった時にちょうどインプラントの講習会で阪大の麻酔科の教授の講義があり自分自身麻痺になって困っているが有効な治療はないか質問しましたが特にこれをやりなさいとかいい治療法はありませんでした。月並みな当たり障りのない治療法を教えていただいただけです。阪大の教授でもいい治療法はないのです。

まとめ

数ヶ月に1度全国から麻痺で困っていると電話をもらいます。僕ができるのは自分自身の経過をお伝えするのと励ますくらいしかできません。有効な治療があるわけでもないし特効薬があるわけでもありません。とにかく待つしかありません。

僕みたいに親知らずで麻痺を出さないためにはぜひ若いうちに親知らずを抜いておくことをお勧めします。根がまだ未完成の高校生や大学生くらいだと根があまりできてないので麻痺が起こる可能性は低いですし非常に抜きやすいと思います。

使う予定のない親知らずは早いうちに抜いてしまいましょう。

追記:2022/03/31

現在、下歯槽神経麻痺に関して電話でのお問い合わせが多数ありますが、当院に通って頂いている患者様以外の方からの下歯槽神経麻痺に関する電話でのお問い合わせは現在は対応しておりませんのでよろしくお願いします。

監修者情報

監修者情報

名古屋市緑区のみどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニックで院長を務める宮崎裕基です。当院は歯の機能の改善と口元の美しさを両立させる審美治療を中心に、お口全体の健康を包括的に守るフルマウス治療を推奨しています。いつも患者さんに精度の高い安心の治療をご提供できるように、常に技術の向上に努めています。そのためにも、歯科用CTなど新しい設備の導入は欠かせません。
私たちはカウンセリングを大切にし、そこで患者さんの本当のご要望を引き出すことが「ご満足いただける治療」につながると考えています。お口のお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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