歯の豆知識ブログ

こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科・矯正歯科クリニックの院長の宮崎です。

皆さんは日々どの程度の頻度でお酒を嗜んでいますでしょうか？
インプラント治療では外科手術が必要となりますので飲酒される方からよく「お酒はいつから大丈夫なのでしょうか？」と
ご質問いただくこともございます。

そこで今回はインプラント手術と飲酒についてお伝えしたいと思います。

手術前日の飲酒について

前日のお酒に関しては過度な摂取をしない限りは飲んで頂いても大丈夫ですが、アルコールは免疫力が低下してしまいますので、万全を期すのであれば飲酒は控えていただく方がよろしいです。
インプラント治療は外科的なので、部位や症例によっては治療時間が長くなってしまうことも中にはあります。

手術当日に体調が優れないと手術中に気分が悪くなる可能性があります。そのため、前日は充分は睡眠を取って体調を整え、過度な運動は避けてリラックスした状態で手術日を迎えるようにすることが望ましいです。

手術当日の飲酒はNG

手術当日の飲酒をすることはNGです。アルコールには血流をよくする効果がありますので、手術前に飲酒してしまうと術中・術後の出血や腫れがひどくなるリスクが高まります。
また、抗生物質や痛み止めなどのお薬の効きが悪くなってしまう可能性もありますので当日の飲酒はしないようにしてください。

手術後の飲酒について

飲酒は手術日を含めて1週間程度の期間は控えた方が傷の治りが良くなります。
お仕事帰りや帰宅してからの1杯を楽しみにしておられる方も多く物足りなく感じてしまうかもしれませんが、
上記で記したように飲酒によって血行が良くなり、インプラント手術後の傷口に悪影響を与えるのを避けることが禁酒の目的となります。
一見血行が良いのはいいことかと思われますが、傷口の腫れがひどくなったり出血してしまったりと、
術後については逆効果となってしまい結果的に傷の治りが遅くなってしまう恐れがあります。
傷の治りが遅くなってしまうと、インプラントと骨の結合が遅れてしまいインプラントがぐらつきを起こす原因にもなってしまいますので注意が必要です。
また、手術後には痛み止めや抗生物質などのお薬を服用して頂きますので、アルコールの摂取をしてしまうとお薬の効果が悪くなってしまうこともあるため飲酒は好ましくありません。特に抗生物質とお酒は相性が悪いといわれており、抗生物質とお酒が同時に体内に入ると、お互いの代謝を妨げ合い、抗生物質が十分にきかなくなる恐れがあります。 インプラント手術後数日の間は、歯科医院からの注意事項をしっかり守って、術後の傷口の回復が順調に進むようにつとめましょう。

インプラント術後にお酒以外で避けた方がいいものは？

運動

血行がよくなってしまうと上記の通り、傷口の痛みや出血につながります。
術後1週間程度は、激しい運動を控えましょう。

健康のために毎日軽いウォーキングなどを行っている方もいらっしゃると思いますが、
術後3日ほどはこちらも避けた方がよろしいです。

飲食物

刺激物や硬い食べ物は手術した部位を傷つけてしまい、出血や腫れ、痛みなどの恐れがあります。
傷つけないようにするには、柔らかい食べ物を食べることがおすすめです。
また、カフェインが多く含まれているコーヒーなどの飲食物も避けるようにしてください。
カフェインは、眠気を覚まして脳を活性化させる作用があるのですが、同時に血管を拡張させる作用もありため傷口からの出血量が多くなってしまう可能性があります。

入浴

インプラント手術後のお風呂は、湯船には浸からずに3日程度はシャワーのみにするようにしてください。
湯船に浸かると体の温度が上がるため、血流の循環が良くなり、出血や炎症などが起こってしまう可能性が高くなります。
また、シャワーだから大丈夫だといって長時間浴びることも、体温を上昇させてしまうことになりますので避けましょう。
痛みや腫れが残っている3日程度は、軽めのシャワーで汗を流し、完治してきたタイミングで湯船に浸かるようにしてください。

まとめ

インプラント治療には必ず外科手術が伴います。
そのため術後にある一定の期間は様々な面で制限がついてはしまいますが、これは長期間ではありません。

毎日の晩酌を楽しみにしている人や入浴を楽しみにしている方には物足りないと感じる期間にはなってしまいますが、
この期間を乗り切ってしまえば食事でしっかりと噛めるようになり楽しみも増えることでしょう。

「インプラントに少し興味があるけど、相談したら進められそう・・・」このように心配されることがありますが、
左京山歯科・矯正歯科クリニックではまずインプラントを強引に進めることはまずありません。
専門のカウンセリングスタッフ、院長が無料相談を承りますので、まずはお気軽にご相談ください。
あなたにとってベストな治療はどのようなものなのか、という事を一緒に考えていきましょう。