みどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニック

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インプラント治療に不適応な疾患について

インプラント治療に不適応な疾患について

こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科・矯正歯科クリニックの院長の宮崎です。

近年選択される方が増えてきたインプラント治療は、うまくいくとその後の食生活などが大きく改善する素晴らしい治療法です。
しかし残念ながら、全ての方にインプラント治療が適応可能かと言われるとそうではありません。
インプラント治療前には医療とのカウンセリングを始め、口腔内検査、X線・CT撮影、血液検査や尿検査などを行いますが、その際の結果次第ではインプラント治療を行うことができないことがあります。
そこで今回はどういった原因でインプラント治療が行うことが難しいかをお伝えしたいと思います。

インプラント治療が難しい疾患

改善することが難しく、インプラント治療できないケースの疾患にかかっていることを絶対的禁忌症と言います。
まずは、この絶対的禁忌症からお伝えします。

・免疫不全
免疫不全とは、マクロファージ、T細胞、B細胞などの免疫を司るいずれかの機能が働いていなかったり、機能が低下している状態のことをいいます。
免疫不全の方はインプラント体が骨と結合できないという不具合が起こる可能性が高くなります。免疫疾患であるリウマチ、天疱瘡、膠原病などにかかっている方が服用しているステロイド薬が影響しているため、リスクが高くなってしまいます。

・1型糖尿病
糖尿病の方は免疫力の低下により傷が治りにくく、歯周病や感染症へのリスクが高いだけではなく、骨の治癒やインプラント体と骨との結合に影響を及ぼしリスクが高いとされています。また、インプラント周囲炎も起こしやすくなってしまいます。

・血液疾患
白血病や血友病などの血液疾患がある方は、出血を伴うインプラント手術を行うことはできません。

・脳卒中、心筋梗塞、脳梗塞を起こしてから6ヶ月以内
脳卒中、心筋梗塞、脳梗塞を起こしてから6ヶ月以内は、インプラント治療は基本的に行うことはありません。
6ヶ月以上経過していても、服用している薬によって手術ができない場合があります。

・チタンアレルギー
チタン製のインプラント体を使用する場合、金属アレルギーを引き起こす可能性ありますので治療ができません。ジルコニア製のインプラント体を使用すれば治療は可能ですが、チタン製と比べると料金は高くなってしまいます。

・放射線治療を受けている
放射線治療などを受けている方は、外科処置を行うことができません。特に顎骨に放射線を受けている場合は、インプラント治療により顎骨骨髄炎を起こす可能性があり大変危険です。
また、放射線治療後には唾液の分泌量が少なくなってしまうことがあります。唾液の分泌が少なくなることにより、虫歯や歯周病がおこりやすくなってしまうことから口腔内の健康管理が難しいため、インプラント治療がより難しいと言えます。

疾患とは別でインプラント治療を行わない場合

・ 妊娠中
インプラント治療前にはレントゲン撮影をしなければならず、外科手術では麻酔を使用し、出血も伴います。また、手術の後に抗生物質や痛み止めの薬などを服用する可能性もあることから、妊娠中にインプラント治療は行えません。

・未成年者
成長段階にある未成年は、顎の骨が未発達です。その段階でインプラント治療をしても、顎の骨が成長して歯が動いてしまうため、健康な歯にインプラントが当たって悪い影響を及ぼす可能性が高くなります。
歯科医院によって治療可能な最低年齢の設定は異なってきますが、一般的に18歳が一つの基準となるでしょう。

インプラント治療不適応だがコントロールされている場合

インプラント治療不適応とされる全身疾患に罹患している場合でも、専門医によって適切にコントロールされていて、手術に対するリスクが少ないと判断された場合、インプラント治療が可能になる疾患を相対的禁忌症といいます。

・ 2型糖尿病
糖尿病の中でも2型糖尿病であれば、血糖値のコントロールが可能であるため、手術に対するリスクが少ないと判断されれば、インプラント治療が受けられる場合もあります。もちろん、インプラント治療後も糖尿病が継続してコントロールすることが必須となります。

・ 顎の骨の厚みが足りない
インプラント治療には、一定の骨の厚みが必要です。レントゲン・CTの結果によりこの厚みが足りないと診断された場合、インプラントを埋め込むために、他の部位の骨を移植する方法や骨再生治療を先に行います。こうして十分な骨の厚みを確保できれば、インプラント治療を行うことができます。

・ 骨粗鬆症

骨粗鬆症なると歯槽骨ももろくなってしまうため、手術を行うことが難しくなります。そのため、インプラント治療を行うにはあらかじめ他の部分の骨を移植したり、人工の骨組織を入れたり、骨を増えるのを待つ必要があります。
ただし、骨粗鬆症の薬を服用されている方はインプラント治療を行うことができません。

・ 高血圧症
血圧を抑える薬を使用していると、血が止まらなくなってしまう可能性もあります。また、手術に対する不安や緊張は血圧上昇に繋がります。インプラント治療を行うには、薬のコントロールをしたり、静脈内鎮静法を併用し、安定した血圧を保ちストレスを減らす血圧管理が必須となります。

・ 重度の歯周病
重度の歯周病にかかっていると、インプラント周囲炎という合併症を引き起こし、せっかくいれたインプラントが抜け落ちてしまう可能性があります。そのため、インプラント治療を行う前に先に必ず歯周病の治療を行います

・ 喫煙者
喫煙は血流が悪くなり、傷が治りにくくなる可能性があります。骨との結合にも影響が出るため、禁煙しなければなりません。

・ 歯ぎしり、食いしばり
歯ぎしりや食いしばりをした際、強い力が加わってインプラントが抜け落ちてしまう可能性があります。マウスピースを用いて治療したり、生活習慣の改善をしたりする必要があります。

【まとめ】

インプラント治療では手術を行う必要がある特性上どなたにでも適応可能かといわれるとそうではありません。
事前のカウンセリングの段階で服用している薬や既往歴などは、正しく担当医に伝えるようにしましょう。

監修者情報

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名古屋市緑区のみどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニックで院長を務める宮崎裕基です。当院は歯の機能の改善と口元の美しさを両立させる審美治療を中心に、お口全体の健康を包括的に守るフルマウス治療を推奨しています。いつも患者さんに精度の高い安心の治療をご提供できるように、常に技術の向上に努めています。そのためにも、歯科用CTなど新しい設備の導入は欠かせません。
私たちはカウンセリングを大切にし、そこで患者さんの本当のご要望を引き出すことが「ご満足いただける治療」につながると考えています。お口のお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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