【歯科医師が解説】レントゲンの被ばく量は大丈夫?何が分かるの?よくある疑問を徹底解説!

歯科医院で診察を受ける際、「レントゲンを撮りましょう」と言われて、少し身構えてしまった経験はありませんか?
「この前も撮った気がするけど、また撮るの?」 「放射線の被ばくは体に悪くないの?」 「子供に受けさせても大丈夫?」
こうした不安や疑問を感じるのは、とても自然なことです。目に見えない放射線を使う検査ですから、心配になって当然です。
しかし、歯科治療においてレントゲン写真は、まさに**「治療の地図」**とも言える非常に重要な役割を持っています。地図なしで知らない土地を歩くのが危険なように、レントゲンなしでの治療には多くのリスクが伴います。
当院では、小さなお子様からご年配の方まで、多くの患者様に安心して治療を受けていただけるよう、**世界基準の安全性を持つ最新の撮影機器(シロナ社製)**を導入しています。
今回は、皆さんがより安心して治療を受けていただけるよう、歯科のレントゲン撮影に関する「よくある6つの疑問」について、詳しく解説していきます。
Q1. そもそも、歯科のレントゲンでは何が分かるの?
「鏡で見れば虫歯があるかどうかなんて分かるのでは?」と思われるかもしれません。しかし、実はお口の中で、目視で確認できる情報は全体のわずか3〜4割程度と言われています。
残りの6割以上は、歯ぐきの下や骨の中に隠れていて、直接見ることはできません。レントゲン撮影は、この「見えない部分」を可視化するために行います。
一般的なレントゲンで分かること
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隠れた虫歯: 歯と歯の間や、詰め物の下で再発した虫歯。
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歯周病の進行度: 歯を支えている骨がどのくらい溶けているか。
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歯の根の状態: 根の先に膿が溜まっていないかなど。
【当院の強み】最新の「歯科用CT」で分かること
さらに当院では、通常のレントゲン(平面)に加え、**最新の「歯科用CT(3次元)」**も導入しています。 従来のレントゲンでは影になって見えなかった部分も、CTであれば立体的かつ輪切りの状態で詳細に確認できます。
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親知らずと神経の位置関係
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複雑な形をした歯の根の治療
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インプラント治療のシミュレーション
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なかなか治らない痛みの原因究明
正確な診断と、安全で確実な治療計画を立てるために、これらの情報は欠かせない**「透視メガネ」**のような役割を果たします。
Q2. 放射線の「被ばく」は体に影響ありませんか?
多くの方が最も心配されるのが、放射線による「被ばく」の影響でしょう。 結論から申し上げますと、歯科のレントゲン撮影による健康被害の心配は、限りなくゼロに近いと言えます。
具体的な数値での比較
放射線の量は「シーベルト(Sv)」という単位で表されます。私たちが日常生活を送っているだけで、大地や宇宙から受ける自然放射線量は、年間で約2.1ミリシーベルト(世界平均)です。
これに対し、歯科用レントゲンの被ばく量は以下の通りです。
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デンタルレントゲン(小さい写真): 約0.01ミリシーベルト
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歯科用CT(当院導入の最新機種): 医科用CTの数十分の1〜数百分の一程度
これは、東京~ニューヨーク間を飛行機で往復した際に浴びる放射線量よりもはるかに少ない数値です。
世界トップクラスの機器による安全性
当院で導入している**「シロナ社(Dentsply Sirona)」製のレントゲン・CT**は、世界的に信頼性が高く、非常に少ないX線量で鮮明な画像が撮影できるのが特徴です。 「被ばく線量は最小限に、得られる情報は最大限に」という設計思想で作られており、従来のアナログ機器と比べても、体への負担は大幅に軽減されています。
さらに撮影時には「防護用エプロン」を着用していただくことで、撮影部位以外への影響をほぼ完全にブロックしていますので、どうぞご安心ください。
Q3. 妊娠中でもレントゲンは撮れますか?
妊娠中、特にお腹の赤ちゃんへの影響は非常に気になるところです。 歯科のレントゲン撮影に関しては、妊娠中であっても胎児への影響はほとんどないとされています。
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撮影場所がお腹から離れている(顔を撮影するため、X線はお腹には当たりません)
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防護エプロンでガードする(散乱線もしっかり防ぎます)
それでも心配な方へ
医学的に安全とはいえ、妊娠中は心理的な不安も大きいものです。 緊急性がない場合(検診など)は、出産後まで撮影を延期することも可能です。妊娠の可能性がある、または妊娠中の方は、必ず事前にスタッフへお伝えください。ご本人の気持ちを最優先に考え、相談しながら進めていきます。
Q4. なぜ定期的にレントゲンを撮る必要があるの?
「半年前にも撮ったのに、また?」と思われることもあるでしょう。しかし、お口の中は日々変化しており、**「痛みが出てからでは手遅れ」**というケースが非常に多いのが現実です。
定期的に撮影する最大の理由は、**「過去のデータとの比較」**ができることにあります。
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進行性の病気の発見: 以前の写真と比べて骨が減っていないか。
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詰め物の下の虫歯: 見た目は綺麗でも、内部で虫歯が再発していないか。
「悪くなってから大掛かりな手術や治療をする」のではなく、**「悪くなる兆候を早期に見つけて、最小限の介入で済ませる」**ために、定期的な撮影をおすすめしています。
Q5. 子どもでもレントゲンは必要ですか?
当院には、多くのお子様にもご来院いただいています。 成長期のお子さんの場合、大人とは違った視点でレントゲン撮影が必要になることがあります。
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生え変わりの確認: 永久歯が正しい位置にあるか、あとどのくらいで生えてくるか。
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先天性欠如の発見: 「生まれつき大人の歯が足りない」ことを早期に見つけ、将来の歯並びの計画を立てる。
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過剰歯の確認: 余分な歯が骨の中に埋まっていて、永久歯の邪魔をしていないか。
お子様への対応について
当院のスタッフは多くのお子様の対応に慣れていますので、ご安心ください。 お子様の撮影に関しては、**「必要性が高い場合に限り、最小限の範囲で」**行います。
また、初めてで怖がってしまうお子様には、いきなり撮影するのではなく、まずは機械を見てもらったり、練習をしたりして、お子様のペースに合わせて進めていきます。無理やり押さえつけて撮るようなことはいたしません。
使用する機器(シロナ製)は撮影時間も短いため、じっとしているのが苦手なお子様でも負担少なく撮影が可能です。
Q6. レントゲンを撮らずに治療はできませんか?
「どうしてもレントゲンは撮りたくない」というご希望があれば、もちろん強制はいたしません。しかし、レントゲンなしでの治療は、手探りの治療(盲目的治療)にならざるを得ないというリスクをご理解いただく必要があります。
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虫歯の取り残し
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痛みの原因の誤診
当院では、「とりあえず撮る」ことはしません。**「なぜ今、撮影が必要なのか」「撮ることで何が分かり、どう治療に役立つのか」**を明確にご説明します。その上で、患者さんが納得されてから撮影を行います。
まとめ:最新の技術で、安心・安全な診断を
歯科のレントゲン撮影について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
レントゲンやCTは、**「正確な診断」を下し、「安全で的確な治療」**を行うために必要不可欠なものです。
当院では、世界水準の低被ばく性能を持つシロナ社の最新機器を導入し、大人の方はもちろん、小さなお子様でも安心して検査を受けていただける環境を整えています。
不安なことがあれば、診察室でいつでもお声がけください。「なぜ必要なのか」をしっかりとお話しし、納得していただいた上で、皆さんの大切な歯を守るお手伝いをさせていただきます。


















