みどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニック

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歯並びに影響を及ぼす悪習癖とは??

歯並びに影響を及ぼす悪習癖とは??

歯並びに影響を及ぼす悪習癖とは??

こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科クリニック院長の宮崎です。 梅雨のジメジメした季節になってきましたね。僕は昔からくせ毛でこの時期になると髪の毛をせっかくセットしてもすぐにグシャグシャになって困ってしまいます。昔はストレートパーマなどをかけたり色々とこのくせ毛に対して抵抗してましたが最近は諦めてます。逆に人生初のパーマをかけてみようかと考え中です。

ところでくせ毛は特に健康には影響はありませんが歯科の分野では悪習癖と言って歯並びに悪影響を及ぼす良くない癖があります。この癖が残っていると歯並びが悪くなりそして歯並びが悪いことにより全身にも影響が出てくることがあります。今回はこの悪習癖について書いてみたいと思います。

指しゃぶり、爪噛み、唇を噛むなど何かを噛む癖

代表的なのは指しゃぶりですね。昔は3歳までは生理的なもので大丈夫とされてきましたが3歳まででもしっかりと悪影響は出てきます。僕自身3歳児検診に年に数回は行きますが指しゃぶりによる出っ歯(上顎前突)は結構な頻度で見つかります。指しゃぶりや爪噛みなど常に何かを噛んでいる癖があると上の前歯が出て下の前歯が内側に入りいわゆる出っ歯になります。乳歯で出っ歯になってしまうと永久歯でもそのまま出っ歯になる可能性もあります。治療法は癖を治すことしかありません。出っ歯になってしまうと前歯が噛み合わなくなり大人になってから前歯が噛み合ってないことにより奥歯に負担がかかり歯の喪失が早まります。幼少期にこれらの癖らしきものが分かったら早めにこの曲をとってあげましょう。時間が経てば立つほど癖は抜けません。親御さんの根気が大事になってきます。

小学生になってからでも鉛筆を噛む癖が残っていて片方の前歯だけ前に出てしまった子もいました。指しゃぶりや爪噛み、唇を噛む癖は周りも発見しやすいので見かけたらしっかりとやめさせることが大切でしょう。

舌突出癖

舌の癖は非常に厄介です。これは普通の方では悪習癖と見分けるのは本当に難しいと思います。本来は物を飲み込む(嚥下)する時には舌は上顎(口蓋)に押し付けて飲み込みます。つまり舌は上方向に押し付けて物を飲み込むのです。しかし舌突出癖というのは舌を前に押し出して物を飲み込むのです。これを異常嚥下癖ともいいます。舌というのは口の中の大部分を占める大きな筋肉の塊です。そして1日に人間は2千回嚥下するとも言われています。毎日2千回舌で前歯を後ろから押すのです。するとどうなるでしょう??前歯はどんどん押されて前に出たり前歯が噛み合わなくなる開咬になったりするのです。

この舌突出癖を見抜くのは子供の食事の時の飲み込み方を注意深く見るしかありません。通常は嚥下する時には口輪筋や表情筋はほとんど使いませんが、異常嚥下癖がある場合はこれらの筋肉も使って嚥下するので飲み込み方がおかしいな不自然だなと思ったら異常嚥下癖を疑いましょう。通常は母乳から歯が生えて離乳食などに移行する際に自然に切り替わりますがうまく切り替わらない場合はこの舌突出癖になり歯並びに影響してきます。子供の食事を注意深く観察することが大切になるでしょう。

口呼吸

呼吸をする時に鼻と口どちらで呼吸してますか?と質問して、口で呼吸してると答えたらその人は確実に口呼吸しています。通常人は鼻呼吸なのです。なんのために鼻毛があると思いますか?鼻毛は空気中の汚れを直接肺に入れないためのフィルターの役割をしています。そして冷たい空気が直接肺に入らないように一度加温、加湿して肺に入れるために鼻呼吸なのです。口で呼吸すると口の中は乾燥し、また直接汚れやバクテリアなども体内に入ってきます。口呼吸を続けていると口の中は常に乾燥してるので虫歯や歯周病にもなりやすくなりますし体にとってもいいことはありません。また口呼吸を成長期にすることでアデノイド顔貌といって口呼吸の方特有の顔立ちになることもあります。口呼吸は歯並びにも影響してきます。そして口呼吸を治すためには耳鼻科の先生の助けもいることがありますので子供さんが口呼吸していればまずは歯科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。

歯牙接触癖

歯牙接触癖とはその名の通り上下の歯を常に合わせてる事、つまりいつも噛みしめてる癖のことをいいます。えっ、それって普通の事なんじゃないのと思われた方は歯牙接触癖があるかもしれません。

通常は歯と歯が合わさっている時間というのは24時間のうちのたったの20〜30分程度なのです。びっくりしませんでしたか?通常は歯は合わせていなくて上下の歯の間に2ミリ位の隙間があります。これを安静空隙と言ってリラックスしてる状態では歯は噛み合っていません。

歯と歯を強く合わせるのは上にも書いたように嚥下するときです。物を飲み込む時には舌を口蓋に押し付けて上下の歯を接触させて飲み込みます。試しにつばをごっくんと飲み込んでみてください。上下の歯を噛みしめないと飲み込めませんよね。嚥下は1日2千回していると言われています。食事の時も歯と歯が接触するのはほんの一瞬です。そして人間は瞬間的に力を発揮するのは得意なのですが持続的に力を出し続けるのは非常に難しいのとものすごい負荷がかかるのです。

そのため歯牙接触癖のように歯と歯が多くの時間接触してると歯や顎に負担がかかり顎関節症や知覚過敏、歯の咬耗、痛み、歯周病の進行を早めるなど様々な症状が出てくることもあるのです。そして歯牙接触癖は完全に癖なので日中は意識して歯と歯が接触しないように心がけなければいけません。夜寝ているときだけは意識できませんのでナイトガードなどのマウスピースを装着して寝る場合もあります。

まとめ

今回書いたのは代表的な悪習癖と言われるものです。こういった癖は自分では気が付きにくく一度ついてしまった癖は治すのが非常に難しくなります。しかしこういった癖を直しておかないと歯並びや歯や全身の健康にも大きな影響を及ぼします。まずはよく自分を観察すること、そして小さい子どもさんなどは親がしっかりと子供を観察して何か変な癖はないかなとよく子供を見ることが大切だと思います。

姿勢良く食事をする、ゆっくりよく噛むなどの親から教わった正しい食事の仕方や躾などが大切だと思います。三つ子の魂百までという言葉があるように3歳までに受けた教育や躾で人としての人格や性格が形成されると言われています。僕はこれはあながち間違ってないと思っています。3歳までに変な癖が定着しないように子供をよくみて楽しく子育てしていきましょう。そして癖がなかなか治らない場合は根気よく直していくことが大切ですし専門の病院などを受診してアドバイスを貰いましょう。

僕もテニスを20年近くしてますがやはり一度身についたフォームなどは直すのに苦労します。でも誤ったものは直していかないと前には進めません。根気強くがんばりましょう。

監修者情報

監修者情報

名古屋市緑区のみどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニックで院長を務める宮崎裕基です。当院は歯の機能の改善と口元の美しさを両立させる審美治療を中心に、お口全体の健康を包括的に守るフルマウス治療を推奨しています。いつも患者さんに精度の高い安心の治療をご提供できるように、常に技術の向上に努めています。そのためにも、歯科用CTなど新しい設備の導入は欠かせません。
私たちはカウンセリングを大切にし、そこで患者さんの本当のご要望を引き出すことが「ご満足いただける治療」につながると考えています。お口のお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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