歯の豆知識ブログ

１.オールセラミッククラウンとは？？

オールセラミッククラウンとは被せ物や差し歯の素材が全てセラミック材料（陶器材料）でできているものを言います。

金属類を使用するメタルボンドと違って、全て光を通すセラミック材料（陶器材料）でできているので天然の歯に近い透明感ある仕上がりになり、見た目の気になる前歯に適しています。

２.オールセラミッククラウンのいいところは？？

２−１天然歯と同じ色と質感

オールセラミッククラウンは天然の歯と全く変わらない質感を出すことができます。歯科医師であってもパッと見ただけでは分からないこともあるくらい綺麗に仕上げることもできるくらいです

２−２金属アレルギーの心配がない

近年アレルギーの方は増えています。様々なものに対するアレルギーがあり金属アレルギーも大きな問題が出ることもあります。実はお口の中の金属、いわゆる銀歯も金属アレルギーの原因になることがあり、お口の中の金属が少しずつ溶け出しイオン化してアレルギーを発症するということです。オールセラミッククラウンだと金属を使用しないので金属アレルギーの心配は一切ありません。

２−３プラーク（歯垢）がつきにくい

セラミックは生体親和性がいいためプラーク（歯垢）つきにくい素材です。ですので虫歯や歯周病にもなりにく最高の材料です。逆に保険の金属はどうしてもプラークが付着しやすいため虫歯などになりやすい材料とも言えます。歯科治療をしているとちゃんと磨いている方でも銀歯のふちにはプラークが残っていることが結構あり、このままだと銀歯のふちから虫歯になりそうだなと思うことも多々あります。

２−４.歯茎のふちが黒ずんだりしない

かぶせものに金属を使用しないので歯茎のふちが黒ずんだりするいわゆるメタルタトゥーは起きません。メタルタトゥーが長い事あると元に戻すのにレーザーを使用したり薬品で漂白したりしないと消えません。特に前歯にメタルタトゥーがあると目立ちますので前歯には極力金属を使用しないオールセラミッククラウンを入れたいですね。

３.オールセラミッククラウンの耐久性は？？

一般的には１０年程度と言われています。ただし１０年間何もしないでもつかというとメンテナンスは必要になります。メンテナンスというのは歯科医院で行う定期検診やクリーニングのことです。歯は噛むたびに何十キロという力にさらされ、熱いものや冷たい物も触れます。そして口の中はきちんとブラッシングをしないとバクテリアだらけです。大腸よりも細菌数は多いと言われてます。そんな過酷な状況なのできちんと歯科医院でもクリーニングやチェックをしないと１０年もたすのは難しい場合もあります。車でも１年に１度法定点検があります。綺麗な被せ物をもたす秘訣は定期検診です。

４.オールセラミッククラウンの費用は

自由診療ですので医院によって値段は様々ですが一般的には８〜１５万円くらいの医院が多いようです。医院によって技工物を作ってもらう技工師さんが違ったり、一言にオールセラミッククラウンと言っても使う材料も違ってきます。さらにその医院の立地によっても地代などがありますので自由診療の場合は値段は医院が設定します。名古屋ですと１０万前後が多いと思います。

まとめ

前歯に被せ物を入れる場合は極力オールセラミッククラウンをすすめます。歯科医師でも自分の口の中にはオールセラミッククラウンを入れる方が多いですね。前歯は人の第一印象を決定する上でも大事な要素です。前歯が綺麗ですと笑顔に自信が出て素敵になります。少し値が張りますが保険の被せ物とオールセラミッククラウンでは耐久性や見た目の綺麗さにものすごい差がありますので前歯に被せ物を入れる際は保険でも白いのができるから保険でいいかなと簡単に考えるのではなく、一度じっくりと歯科医師に相談することをお勧めします。